あらすじ
文化祭終了まで、あと28分。放送室には、焼きそばのソース不足、恐竜の頭の落とし物、唐揚げの残り個数まで、次々と知らせが届く。そんな中で見つかったのは、先輩たちが残した「最後の放送」のファイル。今年の最後の一行は、まだ空欄だった。
「最後に言いたいこと」を考える7人。笑いの絶えない放送室で、普段は言えない言葉と、今は言わずにいたい気持ちが少しずつ交わっていく。
文化祭が終わるまでに、今年の自分たちは何を残すのか。にぎやかな一日の終わりと、その先の明日を描く青春コメディ。
この作品の特徴
次々に届く、文化祭の小さな事件
焼きそばのソース、恐竜の頭、唐揚げ。放送依頼をきっかけに、7人の個性が会話の中から見えてきます。
マイクのON/OFFが芝居になる
校内へ向けた整った言葉と、マイクを切った後の素の言葉。その切り替えが笑いを生み、物語の大切な仕掛けになります。
残り時間が見せる、一日の終わり
時間表示は各場の入口で切り替えれば成立します。実時間との完全同期は不要。笑い待ちや沈黙を削って28分ぴったりに合わせる必要はありません。
登場人物
アキ
高校2年。放送部部長。真面目。放送はきちんとやりたい。
ユウ
高校2年。軽口が多いが、周囲をよく見ている。
ミナ
高校2年。思ったことを比較的はっきり言う。
ソラ
高校1年。おとなしいが、ときどき核心を突く。
ナオ
高校2年。文化祭実行委員。放送依頼を次々と持ち込む。
ハル
高校2年。マイペース。食べ物関係の情報には妙に敏感。
リン
高校2年。一歩引いてみんなを見ている。
※役名・性別は上演団体に合わせて変更可。
上演メモ(終盤の内容を含みます)
この作品では、マイクのON/OFFを重要な舞台文法として扱う。
前半では、
ON=校内へ向けた整った言葉
OFF=放送部員たちの素の言葉
という使い分けで笑いを作る。
8場では初めて、
本音に近い言葉をONのまま外へ届ける。
この反転を大切にする。
残り時間表示は厳密な実時間との完全同期を必要としない。笑い待ち、沈黙、俳優の呼吸を削って28分へ合わせることはしない。
表示は、
28 → 24 → 21 → 17 → 12 → 7 → 3 → 0
を各場の入口で示せれば成立する。
標準上演時間は約28〜32分。
前半はテンポよく進める。
ただし6場以降の沈黙は、単なる「間」ではなく、登場人物が考える時間として扱う。
リンの転校を悲劇的に演じすぎない。
この日のあとにも「明日」がある。
だから最後に大げさな別れをせず、
「また明日」
と別れたあと、一人残ったユウの、
「また来年」
で終える。
この二つの時間感覚の差を、ラストの余韻として大切にする。
著作権・利用について
作:亜郎 / 製作・著作:Staging Tool。利用フリーですが、著作権は放棄していません。
役名・性別は上演団体に合わせて変更できます。その他の改変、有料・商用公演、動画撮影・配信、再配布等の詳細な共通利用条件は未確定です。
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