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舞台進行スタッフのいろは / 第一部

第12回|場面稽古・通し稽古・ゲネプロって何が違うの?

場当たりが進むと、場面稽古、通し稽古、ゲネプロという言葉が出てきます。

どれも舞台で行う稽古ですが、目的が少しずつ違います。

1.大きな流れ

場当たりでは、ひとつひとつを確認する。

場面稽古では、ひとつの場面としてつなぐ。

通し稽古では、基本的に作品を最初から最後までつなぐ。

ゲネプロでは、できるだけ本番に近い条件でやってみる。

大きくは、そんな流れです。

2.場当たりは「部品を合わせる時間」

位置、動線、照明、音、映像、転換、キュー。

必要なところで止めながら確認します。

3.場面稽古は「ひとつの場面にしてみる」

場当たりで確認したものを、実際の場面としてつないでみます。

出演者、照明、音、映像、大道具などが一緒に動きます。

4.つなげると、新しいことが見える

ひとつずつなら大丈夫だったのに、つなげると間に合わない。

動線が重なる。

着替えが足りない。

流れにして初めて見えることがあります。

5.場面稽古でも止めることはある

問題があれば止め、直し、もう一度やります。

まだ完成品を見せる時間ではありません。

6.少しずつ場面がつながる

Aの場面。

Bの場面。

Cの場面。

それぞれができてくると、だんだん長くつなげられるようになります。

7.通し稽古は、最初から最後まで

作品全体を、基本的には最初から最後まで続けてやってみます。

なるべく流して、全体のリズムを見ます。

8.場面では大丈夫でも、通すと違う

後半になると着替えが間に合わない。

転換が連続して準備が追いつかない。

作品全体で初めて見えることがあります。

9.作品全体の時間も見えてくる

一幕はどのくらい?

休憩は?

終演は何時ごろ?

通すことで、全体の時間が見えてきます。

10.スタッフにとっても本番に近い練習になる

小道具を出す。

大道具を転換する。

キューを出す。

次の準備をする。

一日の本番のリズムを覚えていきます。

11.では、ゲネプロって何?

ゲネプロは、本番にかなり近い条件で行う通し稽古です。

言葉はドイツ語のGeneralprobeに由来します。

12.衣裳も本番に近づく

衣裳、ヘアメイク、靴、小道具なども、本番と同じ、またはかなり近い条件になります。

13.舞台の裏側も本番どおりに近づく

出演者が待つ。

衣裳替えをする。

小道具を渡す。

キューが進む。

舞台袖も本番の流れへ近づきます。

14.本番みたいだけど、まだ稽古

ゲネプロでも、問題が見つかれば直します。

最後まで、より良い形を探します。

15.変更は、みんなへ伝える

キュー、動線、転換方法などが変わったら、関係する人へ共有します。

16.一回できたから大丈夫、ではない

本番では同じことを何度も繰り返します。

たまたま一回できた、ではなく、繰り返せる形にしていきます。

17.「できる」から「自然にできる」へ

何度もやるうちに、少しずつ流れが身体に入ってきます。

すると、周りを見る余裕が出てきます。

18.その余裕が、本番で役に立つ

いつもと違う。

あるはずの物がない。

人が来ていない。

余裕があると、そういう変化に気づきやすくなります。

19.ここまで来ると、作品全体が見えてくる

仕込みのときにはバラバラだったものが、ひとつの物語としてつながります。

20.そして、いよいよお客さんが入ってくる

どれだけ準備しても、まだ最後のひとつがありません。

お客さんです。

客席にお客さんが入り、その日の舞台が始まります。