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舞台進行スタッフのいろは / 第一部

第13回|本番の日、開演まで何をしているの?

仕込みも、場当たりも、ゲネプロも終わりました。

いよいよ本番の日です。

でも、開演時刻にみんなが集まって、すぐ始めるわけではありません。

その前から、舞台の裏ではたくさんの準備が始まっています。

1.本番の日も、まず劇場へ入る

スタッフにも出演者にも入り時間があります。

担当によって時間は違います。

劇場へ着いたら、その日の仕事が始まります。

2.昨日うまくいったから、今日も大丈夫?

昨日すべて動いたとしても、今日もう一度確認します。

今日のお客さんに見てもらうのは、今日の公演だからです。

3.まず、舞台をぐるっと見る

昨日と違うところはない?

何か落ちていない?

通路は空いている?

まずは「いつもの状態かな?」と見ます。

4.舞台機構も確認する

本番中に動く設備は、必要に応じて本番前に動かして確認します。

正しい位置に止まる?

変な音はしない?

本番で初めて動かす、という状態を避けます。

5.大道具もチェックする

扉、ワゴン、可動する装置など、本番で動くものを確認します。

道に物がないかも見ます。

6.照明も確認する

必要な明かりがつく?

操作できる?

本番前に必要なチェックをします。

7.映像も確認する

正しい映像が出る?

正しい場所へ映る?

操作できる?

映像も本番前に状態を確認します。

8.音も確認する

音響機材、回線、マイクなど、作品に必要なものを確認します。

9.意外と大切なのが掃除

舞台床や袖を掃除します。

きれいにするだけでなく、ねじ、破片、見覚えのない物などがないか、舞台を見直す時間でもあります。

10.そしてプリセット

大道具、小道具、照明、音響、映像などを、本番を始められる決められた状態へ整えます。

これをプリセットと呼びます。

11.小道具は「ある」だけでは足りない

決められた場所。

決められた向き。

必要なら決められた順番。

暗い袖でも同じように取れるようにします。

12.置いた人とは別に確認することもある

人は間違えることがあります。

だから、仕組みとして別の人が確認する現場もあります。

13.出演者も、本番へ向かって準備する

衣裳、ヘアメイク、発声、身体の準備、マイクの確認など、出演者側も本番へ向かいます。

14.開演時刻から逆算して動く

19時開演でも、18時30分に開場するなら、それより前に舞台と客席の準備が整っている必要があります。

開演時刻だけを見て動いているわけではありません。

15.舞台だけ準備できても、開場できない

客席側も準備があります。

機材、ケーブル、通路など、お客さんを迎えられる状態か確認します。

16.非常口や通路も、お客さんを迎える準備のひとつ

安心して劇場で過ごしてもらえる状態になっているか。

舞台だけでなく、客席側も見ます。

17.いよいよ開場

客席にお客さんが入ってきます。

誰もいなかった劇場が、今日の公演の空気へ変わります。

18.開場中も、舞台裏では準備が続く

出演者を確認する。

小道具をもう一度見る。

インカムを聞く。

ただし、もう客席にはお客さんがいます。

仕込み中とは動き方が変わります。

19.「あと○分です」

開演が近づくと、時間を知らせる連絡が入ることがあります。

出演者もスタッフも、それぞれの持ち場へ向かいます。

20.「準備できています」

上手側、下手側、照明、音響、映像、舞台機構。

必要な連絡を取り、準備を確認します。

21.開演の瞬間

作品によって、始まり方はさまざまです。

客席が暗くなる。

音楽が始まる。

幕が開く。

あるいは、静かなまま出演者が現れる。

その最初の一秒の前に、たくさんの準備があります。

22.本番は「昨日の続き」ではなく「今日の一回」

同じ作品を何度上演しても、今日の一回は今日しかありません。

だから、今日も確認し、今日の舞台を始めます。